目次+
- 01お墓参りをする意味
- 先祖供養
- 自分のルーツの確認
- 04お墓参りの作法やマナーとは?
- お墓参りの手順と流れ
- お墓参りの最低限の作法を確認
- お墓参りにふさわしい服装とは?
- お墓参りに忘れずに持っていきたいアイテム
- お墓参りはいつ行けばいいの?ふさわしい時期は?
- お彼岸はお盆に次ぐお墓参りシーズン
- 人生の節目にも墓参りにいきましょう
- お正月のお墓参りでご先祖様にも新年のご挨拶
- 気が向いたらいつでもお墓参りに行きましょう
- 14お墓参りに最適な時間帯は?
- お墓参りの時間帯に決まりはありません
- お盆の時期は混み合うので早朝がおすすめ
- 夜の墓参りはなるべく避けましょう
- 18お墓参りの注意点
- お寺・霊園の決まりに従う
- ゴミは基本的に持ち帰る
- 共有物と私有物をよく確認する
- 22まとめ
お盆やお彼岸、大切な方の命日や人生の節目に、お墓参りを考えられる機会は多いのではないでしょうか。
そんなとき、ふと気になるのがお墓参りのマナーです。
お墓参りは幼い頃から経験するものですが、ご両親や目上の方の慣例に従うだけで、本来の意味や作法まで考えたことはないという方も少なくありません。目的やふさわしい時期を知り、服装や持ち物を不安なく整えることは、故人のご冥福を祈る気持ちに集中するための大切な準備です。
この記事では、お墓参りの意味・流れ・持ち物・服装といったマナーを順にご説明します。
お墓参りをする意味

お墓は、ご先祖様や故人をお祀りしている場所です。
お墓参りとは、亡くなった方の菩提を弔い、ご供養することをいいます。ご冥福を祈るとともに、無事に暮らしていることへの感謝を伝える。そこにお墓参りの本当の意味があります。
お墓は、故人を偲び、語りかけることができる場でもあります。ご遺族をはじめとする近しい方々にとって、お墓参りは大切な人を失った哀しみと向き合い、癒すための時間でもあります。
先祖供養
お墓参りは、先祖供養のひとつとされています。
先祖代々のご遺骨が埋葬されたお墓に足を運び、ご先祖様の霊や仏様が宿る場所を清掃してお参りすることが、先祖供養につながります。
綺麗になった墓前で心を込めて手を合わせ、ご先祖様や仏様へ感謝を伝える先祖供養は、ご自身も功徳を得られる大切な習慣です。
自分のルーツの確認
墓前に立つことは、ご自身のルーツであるご先祖様の前に立つことでもあります。お墓参りは、ご先祖様や故人などお世話になった方たちへ想いを馳せる、尊い時間です。
現在の自分があることへの感謝を伝え、ご供養の意味を意識して弔うことで、故人やご先祖様との心のつながりを感じられるはずです。
お墓参りの作法やマナーとは?

お墓参りに明確な決まりはありませんが、一般的な作法やマナーはあります。ここからは、知っておきたい基本をご紹介します。
お墓参りの手順と流れ
お墓参りの手順は、**「お墓の掃除」→「お供え」→「お参り」**の3つの流れが基本です。
寺院墓地にお墓がある場合は、ご住職にご挨拶をし、本堂のご本尊様にお参りしてから墓所へ向かいましょう。霊園でも管理事務所があれば、一言声をかけることをおすすめします。
墓前ではまず合掌し、「お参りに来ましたよ」と心の中で挨拶をしてから、掃除に取り掛かります。
お参りを済ませたら、ろうそくや供物は下げて持ち帰りましょう。霊園によってはお花を持ち帰るよう案内されることもあるため、事前の確認が必要です。
お墓参りの最低限の作法を確認
お墓参りには最低限の作法があります。項目ごとにご説明します。
掃除
掃除には大きく4つの手順があります。
頻繁にお参りされている方や、墓所によっては不要な項目もあるため、必要な箇所だけご確認ください。
作法
詳細
雑草を抜く
お墓の周りに生えている雑草を抜きます。
掃き掃除
敷地内の枯葉などを、ほうきで掃いて清めます。
拭き掃除
墓石をスポンジや雑巾で丁寧に水拭きします。
付属品を洗う
花立て・水鉢・お線香台など、取り外しできる付属品は手洗いします。
掃除のポイントも3つご紹介します。
ポイント
詳細
墓石を傷つけない
墓石はどんなに汚れていても、強くこすってはいけません。スポンジや雑巾でやさしく拭うようにします。
墓石の裏側もチェック
墓石は正面だけでなく、裏に回り込んで綺麗に拭きあげましょう。
文字のチェック
彫刻部分に白いペンキなどが入っている場合、色がはげることもあります。文字欠けなどを見つけたら、お墓を建てた石材店に相談し、修理を依頼しましょう。
線香
お墓参りでは一般的に、お線香は一束単位で持参します。
束のまま横にして供える場合もあれば、束から決まった本数を取り出してお供えする場合もあります。作法は宗派や地域で異なります。参考までに、宗派ごとのお線香の作法をご紹介します。
宗派
詳細
臨済宗・日蓮宗
1本を香炉の真ん中に立てます。
曹洞宗・浄土宗
1〜3本を香炉の真ん中に立てます。
日蓮正宗
1〜3本を横に寝かせます。
浄土真宗
1本を2〜3本に折り、横に寝かせます。
お線香を折るのは、香炉のサイズに合わせるためです。2もしくは3本どちらでも大丈夫ですが、4本以上折ることはありませんので、注意しましょう。
天台宗・真言宗
3本のお線香を、香炉の手前に1本、奥に2本立て、ご自身から見て逆三角形になるように立てます。
お線香を横にすることを「寝線香」といい、火が付いている方をご自身から見て左に来るようにするのがマナーとされています。ただし既にお供えされているお線香の向きに合わせるのもマナーですので、臨機応変にご判断ください。
お線香はロウソクから火を灯すのが正式とされていますが、屋外では難しい場合もあります。本来ライターから直接火を灯すのはタブーとされますが、屋外では使用しても問題ありません。
お線香の火の消し方にも注意が必要です。
息で吹き消すのは無作法とされています。人間の口は悪業を積みやすく汚れやすいものとされ、仏様に供える火を消すには向かないとされているためです。
正式には、掌で仰ぐか、お線香を上下に揺らして消します。最近は専用の線香消しもありますので、そちらを使うのもよいでしょう。
水差し
お墓参りの際に、桶に水を入れて柄杓と一緒に持っていき、お墓に水をかけることを水差しといいます。
お墓に水をかけてはいけないという説と、かけた方が良いとする説があり、どちらもマナー違反にはなりません。寺院や霊園の決まり、地域の作法、ご家族の考え方により変わるため、周囲の慣例に合わせて判断しましょう。
水差しのマナーは、お供えやお線香に水がかからないよう、静かにかけることです。乱雑にかける行為はご先祖様に対して失礼にあたります。少しずつ丁寧にかけてあげましょう。
お隣のお墓では水をかけるのを良しとしない場合もあります。跳ね水などがかからないよう、周囲への配慮も大切です。
祈り方
祈り方にも明確なルールはありませんが、一般的に墓石よりも体を低くするのが礼儀とされています。可能であればしゃがんで、軽く目を閉じて頭を下げ、合掌します。
手に数珠をかけたり、お経を唱えることができればそれもよいでしょう。多人数でお参りする際は、故人とご縁の深い方から順番にお参りします。お参りを済ませたら、立ち上がった後に、お墓へ一礼するのも忘れないようにしましょう。
お墓参りでは、墓前で「手を合わせる」合掌がとても大切です。
手を合わせることは、ご先祖様を敬い、感謝の気持ちを表すための行為です。綺麗に掃除をしてお線香やお花をお供えし、ご先祖様を喜ばせるのが理想ですが、事情があってできなかったとしても、心を込めて手を合わせるだけでも大丈夫といわれています。
お墓参りでお願い事をする方もいらっしゃいますが、これはできればひかえたほうがよいでしょう。
お墓は、ご先祖様が安らかに眠る場所です。お墓参りでは、日頃のご報告と、元気に生かしていただいていることへの感謝を伝えましょう。
公共物の使い方
墓地は公共の空間です。他人に迷惑をかけたり、周囲のお墓を傷つけたりしないことが大切です。
墓地によっては、桶・勺・ぞうきんなどの備品が用意されています。使用したら必ず所定の位置に戻し、綺麗に洗ってからお返しすることをおすすめします。
誰でも使える公共物は、墓所管理者の厚意で準備されています。誰もが気持ちよくお墓参りできるよう、配慮をもって使わせていただきましょう。
お墓参りにふさわしい服装とは?
お墓参りの服装は、控えめを心がけましょう。
赤や黄色などの原色、光沢のある服、肌をあらわにする服装は避けます。毛皮やファーなど殺生をイメージさせる洋服や小物も控えましょう。
人生の節目をご先祖様にご報告する際は、晴れ着姿で訪れても問題ありません。気をつけたいのは、大事な服が汚れないようにすることだけです。
例えば成人式の振り袖の場合、慣れない下駄が危なければ、墓所までは履きなれた靴で、お墓の前で下駄に履き替えてご先祖様にお披露目するなど、その時々で工夫しましょう。
お墓参りに忘れずに持っていきたいアイテム
お墓参りに必要なものは細かく、混乱しがちです。必要なアイテムを押さえておくと安心です。
マストアイテムは以下の5点です。順にご紹介します。
線香
ご自宅にもお線香はあるかと思いますが、お墓参りには束になっているお線香が便利です。束のまま火をつけられるため、配りやすい利点があります。
地域の慣習によっては束のままお供えする場合もあるため、その際は地域のしきたりに従いましょう。
ご自宅にない場合は、寺院や霊園でも販売されているので、当日購入できます。
お供え物
少し前までは、果物・饅頭・羊羹などの生菓子、紋菓子や落雁などが一般的でした。現在は、故人が好きだった物をお供えすることが多くなっています。季節に合わせた旬の食べ物や、「縁」につながる丸い果物もよいとされます。
ただし故人が好きだったとしても、肉や魚など「殺生」をイメージさせる物はひかえましょう。にら・にんにく・ねぎ・らっきょう・しょうが・さんしょうなど、匂いや辛みが強い野菜も避けます。これらは「五辛」と呼ばれ、古くから仏教で食べることを禁じられてきたため、お供え物にはふさわしくありません。
お花
お墓参りで持参するお花は「仏花」と呼びます。3本から5本程度の細い花束を2つ用意し、花立てにお供えします。
仏花に特別な決まりはなく、造花でも問題ないとされています。故人が好きだったお花を持参する方も多くいらっしゃいます。
ただし、お墓に供えるのにタブーとされるお花もあります。「とげのある花」「毒のある花」「においがきつい花」です。
お花は生花店のほか、スーパーやホームセンターでも購入できます。墓地によっては管理事務所や売店でも買えますので、悩んだ際は相談してみましょう。
ろうそく
お線香に火を灯しておくために使います。
マッチやライターから直接お線香に火を灯すこともありますが、正式にはマナー違反とされます。できる限りロウソクの火を使いましょう。
ロウソクに決まりはありませんが、お盆・お彼岸・命日などの仏事では白いロウソクが基本です。お墓参り用の短くて細いろうそくも販売されているので、ご自宅用とは別に準備しておくと便利です。
ライター
ロウソクに火を灯す道具として使います。
マッチでも構いませんが、マッチを使う場合は火消し用の水と、火を消したマッチを入れる容器が必要です。
その点、ライターは手間がかからず安全です。
お墓参りはいつ行けばいいの?ふさわしい時期は?
お墓参りに「いつ行くべき」という明確なルールはありません。日取りで仏滅や友引を気にする必要もありません。
とはいえ、一年のなかでお墓参りにふさわしいとされる時期はあります。ここからは、お参りに良いとされる日についてご説明します。
命日や月命日の墓参りは故人への供養に最適
年に一度の祥月命日や、月に一度の月命日にお参りすることは、とてもよいとされています。
祥月命日は一般に命日と呼ばれる、故人の亡くなった月日のことです。月命日は、毎月訪れる故人が亡くなった日を指します。
ご先祖様や故人にとって、何よりの供養は「あなたを忘れない」という気持ちです。思い出が自然によみがえる祥月命日は、お墓参りに最適です。
忙しい毎日の中でどうしても祥月命日に合わない場合は、月命日にあわせて訪れるのもよいでしょう。
最もお墓参りが行われるのはお盆
日本では、お盆の時期にご先祖様が自宅へ帰ってくるとされ、お迎えのお供えや儀式を行う風習があります。お盆期間は、一年で最もお墓参りに訪れる方が多い時期です。
お盆の時期は地域によって違い、主に次の3つに分かれます。
新暦のお盆 新盆
新暦の7月15日を中日とし、7月13日から16日までの期間を指します。
月遅れ盆
ひと月遅れのお盆で、8月15日を中日に、8月13日から16日までの期間を指します。
旧暦のお盆 旧盆
旧暦の7月15日を中日にしたお盆で、その年によって日にちが異なります。
お墓参りは、お盆期間中であればいつ行っても構いません。
一般的には「迎え火」を焚いてご先祖様の霊をお迎えする13日に行く方が多いようです。ご先祖様が家を訪れる前に、お墓へお迎えに上がるのが丁寧だと考えられているためです。
お彼岸はお盆に次ぐお墓参りシーズン
お彼岸とは、春分の日と秋分の日を中日とした前後3日、あわせて7日間を指します。7日間の初日を「彼岸の入り」、最終日を「彼岸の明け」と呼びます。
具体的な日付は法律で定められておらず、毎年異なるため確認が必要です。
毎年2月に、翌年の「春分の日」と「秋分の日」を国立天文台が確定します。その日を中心とした1週間が、ご先祖様と故人を供養する期間です。
お彼岸は、お盆に次いでお墓参りに訪れる方が多い時期です。
春のお彼岸
3月のお彼岸は「春彼岸」とも呼ばれ、春分の日が中日となります。前後3日間の期間内であればいつ行っても構いませんが、特に多くの方が訪れるのは春分の日当日です。
春のお彼岸といえば「ぼたもち」を思い浮かべる方も多いでしょう。
現在は秋の「おはぎ」と区別なく作られますが、少し前までは「ぼたもち」はこしあん、「おはぎ」は粒あんとされていました。春のぼたもちに使う小豆は秋に収穫されたもので、保存過程で固くなった皮を取り除く必要があったためと言われています。
名前は、春の花の代表である牡丹の花にあやかって付けられたとされています。
秋のお彼岸
9月のお彼岸は「秋彼岸」とも呼ばれ、秋分の日が中日です。秋彼岸も、期間中であればいつ行ってもよいとされ、特に秋分の日当日が最適とされます。
秋の「おはぎ」は、収穫したての柔らかい小豆で作った粒あんが特徴でした。しかし小豆の保存技術が発達した現代では、「おはぎ」も「ぼたもち」も、好みで「こしあん」「粒あん」を選べます。
名前は、秋の花の代表である萩の花にあやかって付けられたとされています。
人生の節目にも墓参りにいきましょう
人生の節目にお墓参りをしようと思い立つ方は多いようです。
お墓は、ご自身のルーツであるご先祖様が祀られている場所です。結婚や出産などおめでたいことは、積極的にお墓にご報告に行きましょう。
受験や就職などご自身の意志を固める時にも、お墓参りはおすすめです。
お墓は、神聖な気持ちで自分自身を見つめ、問いかけることができる数少ない場です。心穏やかに決意を固められるでしょう。
お正月のお墓参りでご先祖様にも新年のご挨拶
年末年始のお正月休みに、お墓参りをされる方も意外と多くいらっしゃいます。
年末年始は、ご家族や親戚が集まりやすい時期です。親類縁者そろって、年始にはご先祖様や故人へ、新年の挨拶も兼ねてお墓参りをしましょう。一年の報告と感謝を伝えることで、すっきりと新年を迎えられます。
気が向いたらいつでもお墓参りに行きましょう
お墓参りは、お盆やお彼岸など暦に合わせて行う方が多いですが、基本的にタブーはありません。お参りしたいと思ったとき、何かご報告したい時に、会いに行っていただけます。
お墓参りで大切なのは、供養と感謝の気持ちです。時期を気にしすぎて頻度が減ってしまっては本末転倒です。ご先祖様や故人のためにも、これを機にお墓参りに行ってみてはいかがでしょうか。
お墓参りに最適な時間帯は?
1日のうち、お墓参りに適した時間帯はあるのでしょうか。
ここからは、おすすめの時間帯についてご説明します。
お墓参りの時間帯に決まりはありません
お墓参りをしてはいけない時間帯はありません。午前でも午後でも、ご都合のよい時間で構いません。
昔からの言い伝えで「お墓参りは午前中」と重視する方もいらっしゃいますが、忙しい現代でそれを守ろうとすると、かえってお墓参りから足が遠のいてしまいます。
ご先祖様や故人は、ご遺族が会いに来てくれることを楽しみにしています。地方によっては昔からの風習や仕来りがありますが、気にしすぎる必要はありません。
お盆の時期は混み合うので早朝がおすすめ
お盆のお墓参りには、昔からの風習で「お迎え」と「お見送り」という時間帯があります。
お盆のお墓参り
風習
日にち
時間帯
お迎え
お盆の最初の日(13日)
午後3時頃〜5時頃
お見送り
お盆の最後の日(16日)
午後5時頃〜7時頃
お迎えとは、お盆の最初の日に、ご先祖様を自宅の仏壇にお招きするためにお墓へ迎えに行くことです。「早く帰ってきてほしい」という気持ちを表すためにも早い方がよいとされますが、ご先祖様は迎え火をたよりに帰るとされているため、陽が傾きかける午後3時頃が目安です。
お見送りは、お盆の最後の日に、ご先祖様をお墓までお見送りするお墓参りです。「少しでも長く引き留めたい」という思いから、午後5時頃をめどに、家の前で送り火を焚き、提灯や懐中電灯を掲げてお墓参りします。
とはいえ、お迎えやお見送りのタイミングにお墓参りするのが難しい方も少なくないでしょう。その場合は、13日〜16日までの間であれば、どの日でも、どの時間帯でも構いません。しきたり通りのお盆を営めない方は、中日の15日にお参りしてお盆とする方も多いようです。
その際におすすめなのは、混み合わない早朝です。
お盆は7月もしくは8月の暑い季節です。熱中症予防のためにも、あまり暑くなりすぎない早朝に、晴れやかな気持ちでご先祖様に会いに行きましょう。
夜の墓参りはなるべく避けましょう
お墓参りの時間に明確な決まりはありませんが、可能であれば避けた方がよいのが夜のお墓参りです。
理由をご説明します。
危険
陽が沈んでからのお墓参りは、防犯や安全の面からあまりおすすめできません。
昔ながらの墓地や霊園は、舗装されていないなど足元が悪いこともあります。暗い中を歩くのは転倒の危険があります。お墓は静かで街灯もあまりない場所が多いため、夜間はトラブルに巻き込まれる可能性もあります。雑草なども見え辛く、墓石の掃除にも危険が伴います。
可能であれば、日を改めてお参りしましょう。
開いてない
寺院や霊園では、開園時間を設けている施設もあります。せっかく訪れても、入れなかったというケースも少なくありません。
近年は住宅街に囲まれたお墓も少なくありません。夜間は近所迷惑になりやすいため、夕刻で閉めてしまう場合が多くなっています。
夜間のお墓参りを許可している寺院・霊園もありますが、可能であれば陽が高いうちにお参りを済ませることをおすすめします。
お墓参りの注意点

お墓参りの意味や作法についてご説明してきました。最後に、押さえておきたい注意点を3つに絞ってご紹介します。
お寺・霊園の決まりに従う
霊園では、ルールや使用規則が細かく定められていることがほとんどです。
例えば、墓地内にペットは入れない、火災防止のためお線香をあげないといった注意事項があります。多くの霊園には開園時間もあるため、事前にご確認ください。
お寺の場合は、宗派によってお墓参りの作法が異なります。
お線香の本数や折る折らないなど、特有のやり方があります。地方では宗派の違いだけでなく、地域やご家族ごとに独自の「やり方」があることもあります。親族にふだんどうしているのか尋ねたり、同行するご家族の所作を参考にするとよいでしょう。
ゴミは基本的に持ち帰る
当たり前のことですが、お墓参りで出たゴミは基本的に持ち帰ります。ゴミを入れる専用のビニール袋を用意しておくと便利です。
お供え物も、そのまま放置しないようにしましょう。食べ物をそのままにしておくと、墓石にシミやサビができたり、カラスが荒らしたり、地域によっては鹿や猪などがお墓を荒らす原因になります。
お供え物は持ち帰ってご家族でいただくか、その場で召し上がっても構いません。お墓でお供え物を食べることは、マナー違反ではありません。お参りに訪れた方たちで、ご供養の気持ちでいただきましょう。
共有物と私有物をよく確認する
霊園や寺院によっては、お手入れに必要な道具の貸出しを行っている施設があります。
バケツ・ホウキ・チリトリ・スポンジ・タワシなどは、自由に持ち出しできる施設がほとんどです。職員の方に声をかければ剪定バサミや剪定ノコギリを貸してくれる場合もあります。
その際に気をつけたいのが、共有物と私有物の確認です。
貸出品目の中には、ご自身が持ってきた私有物と同じものが含まれていることもあります。間違って持ち帰ることのないよう、共有物と私有物はキチンと分けておきましょう。
使用後は、埃や泥を落とし、綺麗にしてお返しするようにしましょう。
まとめ
お墓参りは、お子様やお孫様など、次世代へ受け継いでいくべき大切な日本の文化です。幼い頃は意味がわからなくても、家族でお墓参りに行き、大人たちの真摯な姿勢に触れることで、家族を大切にする心が育まれていきます。
お墓参りは、ご先祖様へのご供養にとどまらず、故人の冥福を祈る慈しみ、「見守ってくれてありがとう」という感謝など、幼い頃に感じていた清廉な気持ちを取り戻せる行為でもあります。
お墓のことが気になっているこの機会に、お墓参りへ足を運び、ご家族や人を想う心静かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
RELATED




