目次+
- 01永代供養とは?
- 02ご遺骨を郵送する永代供養について
- ご遺骨を郵送しても問題ない?
- 「送骨」は日本郵便のみが対応可能
- 日本郵便(ゆうパック)での送付について
- 06「送骨」はどんな方に利用されている?
- お墓参りが難しい方
- お墓を購入する余裕がない方
- ご自身や家族を無縁仏にしたくない方
- 先祖代々のお墓を墓じまいした方
- 11「送骨」の基本的な流れ
- 永代供養の方法や依頼先の選定
- 申し込み
- 梱包し郵送
- 一般的に必要とされる書類
- 納骨
- 送骨キットが用意されていない場合
- ゆうパックで骨壺を送るために必要な資材の準備
- 骨壺の状態を確認
- 骨壺の梱包準備
- 骨壺を木箱に入れる
- 木箱を段ボール箱に入れる
- 23「送骨」による永代供養の費用
- 寺院への「送骨」
- NPO法人が仲介する「送骨」
- 民間の仲介業者による「送骨」
- 27まとめ
お墓の管理やご遺骨の供養を寺院・霊園に任せられる永代供養は、核家族化が進む近年、選ばれる方が増えています。なかには、ご遺骨を郵送して永代供養を依頼できる寺院・霊園もあります。
ご遺骨を郵送することは「送骨」と呼ばれ、受け付けている寺院・霊園の多くは「送骨キット」などを用意して対応する、正式な供養方法です。遠方まで足を運ぶ必要がないため、近年注目されています。
ご遺骨を荷物のように送ることに不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。この記事では、ご遺骨を郵送する永代供養についてご説明します。
永代供養とは?
永代供養とは、ご遺骨の供養と、お墓の維持・管理までを寺院や霊園に任せられる埋葬方法です。
お墓は本来、子や孫に受け継いでいくものでしたが、永代供養では継承者を決める必要がありません。頻繁なお墓参りや年忌法要の心配もいりません。
比較的新しい様式に分類され、都市圏だけでなく全国各地で対応する寺院・霊園があります。供養や管理の方法は施設により異なります。
ご遺骨を郵送する永代供養について
ご遺骨を送ることに抵抗を感じる方は少なくありません。しかし「送骨(そうこつ)」は、きちんと名前のある正式な納骨方法です。
送骨は単にご遺骨を送るだけではなく、「ご遺骨を送付し納骨する」までの一連の作業を指します。ここからは、お墓選びの選択肢のひとつとして送骨をご説明します。
ご遺骨を郵送しても問題ない?
ご遺骨を郵便物として送ることは合法です。骨壺も通常の荷物と同じ扱いで問題ありません。
ご遺骨の取り扱いで違法となるのは、粉砕していないご遺骨を許可のない私有地や山などに捨てた場合です。骨壺に入れて郵送するだけなら、法的な問題は生じません。
「送骨」は日本郵便のみが対応可能
ご遺骨の郵送そのものは合法ですが、配達を受け付けているのは国内では日本郵便のみです。ヤマト運輸や佐川急便などの国内宅配業者は、「紛失時の責任が取れない」として、ご遺骨の配達を受け付けていません。
日本郵便のゆうパックは「運送に適した状態であれば拒絶はしない」としており、送骨にはゆうパックが利用されています。
日本郵便(ゆうパック)での送付について
ご遺骨を郵送する際の手続きは、通常の荷物とほぼ変わりません。ただし補償の部分だけは注意が必要です。
発送場所 郵便局の窓口のほか、コンビニなどの取扱店からも発送できます。集荷サービスも利用可能です。
料金 通常のゆうパックと同じく、重さ・サイズ・距離によって決まります。
日時や時間帯の指定
運送中の補償について ゆうパックには30万円までの損害要償額が付与されています。料金に370円を上乗せすると、損害要償額を50万円まで引き上げるセキュリティサービスも利用できます。ただし、補償されるのは実損分のみです。
船便や空輸は可能? ゆうパックには船便・空輸の選択はありませんが、ご遺骨を空輸・船便で運ぶこと自体は可能です。
「送骨」はどんな方に利用されている?
送骨を選ぶ方はどのような理由で利用しているのでしょうか。主なケースをご紹介します。
お墓参りが難しい方
先祖代々のお墓が遠方にある、継承者が高齢になったなど、年齢や距離の問題でお墓参りが難しくなった方に選ばれています。
送骨を利用すれば、ご遺骨を持参して現地まで足を運べない方も、近場の寺院・霊園への移動や、永代供養への切り替えが可能になります。
お墓を購入する余裕がない方
送骨による永代供養では、新たにお墓を建てる必要がないことがほとんどです。経済的に余裕のない方にも選ばれています。
ご自身や家族を無縁仏にしたくない方
お墓の後継者が不在の場合、お墓があっても無縁仏になってしまう可能性があります。ご自身やご家族を無縁仏にしたくないと考える方にも、送骨による永代供養は選ばれています。
先祖代々のお墓を墓じまいした方
先祖代々のお墓を墓じまいし、改葬する際にも送骨は利用されています。
先祖代々のお墓には複数のご遺骨が納められており、一度にたくさん運ぶ必要があります。ご自身で運ぶのが難しい場合、送骨であれば安心して任せられます。
「送骨」の基本的な流れ
送骨による納骨までの流れをご紹介します。
ステップ1
永代供養の方法や依頼先の選定
永代供養先や方法を選び、希望の寺院・霊園が送骨を受け付けているかを確認します。
ステップ2
申し込み
申し込みをすると、郵送に必要な梱包材一式「送骨キット」が自宅に届きます。送骨キットが用意されていない場合は、後述の手順をご参照ください。
ステップ3
梱包し郵送
「送骨キット」には手順書が添付されているので、確認しながら梱包します。送り状の届け先や依頼主は通常通り記入し、郵便局や取扱店の窓口に持ち込むか、集荷サービスを利用して送付します。品名欄には「遺骨」と記載し、「ワレモノ」の取り扱いを明記すると安心です。送付時には、寺院・霊園から指定された書類も同梱します。
一般的に必要とされる書類
- 納骨申込書:送付先の寺院・霊園が用意する申込書に、必要事項を記入します。
- 埋葬許可証:死亡届を出した際に取得する火葬許可証に、火葬場の証明印(火葬済印)が押印された証書です。
- 改葬許可証:既に納骨されているご遺骨を送骨する際に、現在の納骨先の自治体が発行する許可証が必要です。
- 本人確認書類:申込者の住民票の原本またはコピー、免許証のコピーなどが必要です。
ステップ4
納骨
ご遺骨が到着すると、多くの寺院・霊園では届いた旨を報告してくれます。その後、ご依頼に沿った納骨方法で供養が行われます。
送骨キットが用意されていない場合
送骨キットがない場合の梱包手順をご紹介します。
ステップ1
ゆうパックで骨壺を送るために必要な資材の準備
- 木箱:骨壺が入る大きさの四角い木箱
- 段ボール箱:上記の木箱が入る大きさ
- 緩衝材や梱包材:エアパッキンやタオルなどのクッション材とガムテープ
ステップ2
骨壺の状態を確認
骨壺の中は結露で水がたまっていることがあります。念のため蓋を開けて確認し、濡れている場合は風通しの良い場所で乾かしてから梱包します。
ステップ3
骨壺の梱包準備
ご遺骨がこぼれないよう、骨壺の蓋をしっかり固定します。ロックがない蓋はテープで固定するか、骨壺全体をビニール袋でくるみます。風呂敷のような布で固く結ぶ方法もあります。
ステップ4
骨壺を木箱に入れる
蓋を固定した骨壺と必要書類を木箱に入れ、隙間を緩衝材で埋めます。木の蓋を閉じ、テープで固定します。
ステップ5
木箱を段ボール箱に入れる
段ボール箱の底に布やタオルを敷き、木箱を置きます。段ボール内で木箱が動かないよう緩衝材を詰め、木箱の上にもエアパッキンを被せ、蓋をガムテープで閉じれば完成です。
「送骨」による永代供養の費用
送骨の受付先は主に「寺院」「NPO法人」「仲介業者」の3つです。送骨先は寺院・霊園になりますが、手続きや費用内訳は受付先で異なります。
寺院への「送骨」
寺院が直接受け付ける場合、ご遺骨送付時の送料が別途必要なケースがほとんどです。寺院によってはお布施や、送骨キットの送料、代引き手数料がかかることもあります。
費用の目安は、永代供養料と納骨費用を含めて約3万円~です。
NPO法人が仲介する「送骨」
NPO法人が仲介する場合、送骨先の選定から送骨キットの手配までをNPO法人が担うことが多くあります。別途費用は必要ですが、スタッフがご自宅までご遺骨を受け取りに来てくれるサービスもあります。ご遺骨送付時の送料は寺院と同様に別途必要ですが、それ以外の負担はありません。
費用の目安は、合祀墓への永代供養で約3万円~です。
民間の仲介業者による「送骨」
民間業者が仲介する場合、あらかじめ選定された寺院・霊園からご自身で選んで申し込みます。仲介業者によっては、送骨キットの費用やご遺骨送付時の送料まで契約金に含まれていることもあります。
費用の目安は約2万円~5万円程度です。
まとめ
ご遺骨の郵送による永代供養は「送骨」と呼ばれ、全国各地で信頼できる寺院・霊園が受け付けています。
費用や後継者の事情で永代供養を検討する際、「ご遺骨は郵送できる」と知っているだけで選択肢は広がります。
この記事が、送骨の仕組みと流れを理解し、納得のいくご供養を選ぶ手がかりになれば幸いです。
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