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お墓について調べていると「納骨堂」という言葉をよく目にします。ただ、その中身をきちんと説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。
納骨堂は屋内型の礼拝施設として人気を高めていますが、利点はそれだけではありません。お墓と同じように代々受け継ぐことも、永代供養に切り替えることもできる、柔軟なお墓の形です。
この記事では、永代供養型の納骨堂についてご説明します。
永代供養とは?
永代供養とは、霊園や寺院が永代にわたってご遺骨の供養・管理を引き受けることです。申し込み段階で永代供養料を納め、ご遺骨を預けた上で供養を含む管理全般を任せます。方法に法的な決まりはなく、寺院や霊園ごとに様式は異なります。
永代供養墓とは?
永代供養墓とは、特定のお墓を指す言葉ではなく、永代供養が約束されたお墓全般のことです。ここで取り上げる納骨堂のほか、近年人気の樹木葬など、さまざまな種類があります。
先祖代々のお墓との大きな違いは、子や孫が継承する必要がないこと、そして個別に納骨した場合でも一定期間を経て合祀されることです。
納骨堂とは?
納骨堂とは、屋内の専用スペースにご遺骨を納めるお墓です。ここから詳しく見ていきましょう。
納骨堂の定義
納骨堂は、「昭和23年5月31日法律第48号:墓地、埋葬等に関する法律」2条6項で「他人の委託を受けて焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事(市又は特別区にあっては、市長又は区長)の許可を受けた施設」と定義されています。
多くは寺院墓地や霊園の一画に設けられますが、都道府県知事の許可が得られれば、墓地とは別の場所にビルを建設することも可能です。
納骨堂と永代供養の違い
永代供養はお墓の管理形態を指し、納骨堂はお墓の種類を指します。
納骨堂には「寺院や霊園がご家族に代わってご遺骨を管理する」という特徴があるため永代供養と混同されがちですが、納骨堂はあくまでもお墓の一種であり、永代供養とは別のカテゴリーです。
永代供養型の納骨堂
永代供養型の納骨堂には、初めから合祀されるタイプと、最初は個別スペースに安置し契約期間後に合祀されるタイプの2種類があります。
多くの納骨堂は施設内に合祀墓を設けていますが、運営する寺院の合祀墓に埋葬されるケースもあります。
納骨堂の種類
納骨堂の主な形式は次のとおりです。
- 棚式:建物の壁や仕切りに棚を設け、骨壺を並べて安置します。最も古くからある方式です。
- ロッカー式:壁面の個別スペースにご遺骨を安置します。コインロッカーのような扉があり、ご遺族に鍵が渡される形式が一般的です。
- 仏壇式:個々のスペースに仏壇が設けられ、上段に位牌、下段にご遺骨を安置します。焼香具・花立て・ロウソク立てを置ける施設が多く、通常のお墓に近いお参りが可能です。
- 自動搬送式:機械制御により、ご遺骨が参拝スペースまで自動で搬送されます。参拝スペースと保管場所が完全に分かれている点が特徴です。
- 位牌式:位牌を並べて供養し、参拝も位牌に向かって行います。位牌とともにご遺骨を置くタイプと、別の場所に置くタイプがあります。
永代供養付き納骨堂の費用相場
納骨堂での永代供養にかかる費用を解説します。
永代供養付き納骨堂の相場は50万円
一般的な納骨堂の費用は、使用料を購入する場合で50万円前後です。
永代供養の場合、使用料を購入せず、はじめから合祀を選ぶことも可能です。その際の費用は10万円程度になります。
タイプやプランによって価格は変動する
納骨堂はタイプやプランが豊富なため、費用には幅があります。種類別の永代使用料の目安は次のとおりです。
- 棚式:10万~20万円+年間管理料
- ロッカー式:20万~50万円+年間管理料
- 仏壇式:50万~150万円+年間管理料
- 自動搬送式:100万円前後+年間管理料
- 位牌式:10万~50万円+年間管理料
- 合祀型(初めから合祀される永代供養タイプ):10万円~30万円
合祀型以外は、将来的に永代供養に切り替える際の供養料が含まれるケースと、別途必要なケースがあります。契約時に必ず確認してください。
納骨堂の管理費は永代供養でも必要?
納骨堂をはじめとする一般のお墓では、「永代使用料」(施設・墓地の使用料)と「年間管理料」(施設全体の管理・維持費)を支払います。
一方、永代供養では「永代使用料」も「年間管理料」も不要となるケースがほとんどです。
ただし納骨堂の永代供養では、「永代管理料」として「永代使用料」と併せて一括で求められる場合もあります。契約時に確認しましょう。
納骨堂の支払いは、管理費を含めて一括と分割がある
納骨堂の永代使用料や永代供養料は一括払いが基本です。
ただし、近年は分割払いに対応する施設も増えています。こちらも契約時に確認してください。
納骨堂で永代供養を利用するときの手続きの流れ
納骨堂で永代供養を申し込む際の流れを、5つのステップでご紹介します。
ステップ1 納骨堂を探す
まずは情報収集からです。数多い納骨堂から目移りしないよう、次のチェックポイントを参考に候補を絞りましょう。
納骨堂を探す際のチェックポイント
- 宗旨や宗派
- 納骨可能なご遺骨の数
- 合祀までの期間
- 供養の方法(合同法要・年忌法要・読経の頻度など)
- お参りのしやすさ(参拝スペースの広さなど)
- アクセス(自宅からの所要時間・交通の利便性)
- 費用
ステップ2 納骨堂の見学
候補が絞れたら、実際に施設を見学しましょう。
納骨堂の見学の際のチェックポイント
- 自宅から納骨堂までの印象
- 自宅から納骨堂までの印象
- 参拝スペースや収蔵スペースの印象
- バリアフリーの充実度
- 住職やスタッフの人柄や印象
ステップ3 申込・契約
納得のいく納骨堂が見つかったら申込・契約です。
契約書の内容はしっかり確認しましょう。ご遺骨の取り扱い、供養の方法、永代供養に切り替えた後の合祀など、気になる点はすべて契約前に解消しておきたいところです。
ステップ4 納骨
多くの納骨堂では納骨法要が行われます。ご遺骨を持参し、ご住職の読経の後、納骨堂に納めます。
ステップ5 永代供養への切り替え
切り替えのタイミングは契約書に定められていますが、実際には状況に合わせて柔軟に対応する寺院・霊園が多くあります。契約時期と異なるタイミングで切り替えたい場合は、お元気なうちに伝えておきましょう。
納骨堂のメリットとデメリット
納骨堂のメリットとデメリットを整理します。
メリット
- 掃除などの管理が不要
- 天気を気にせずにお参りできる
- 墓石を設けるよりリーズナブル
- 交通の便が良い立地が多い
- 宗旨・宗派不問が多い
- 家族で代々受け継げるタイプもある
デメリット
- お参りの際に予約が必要な施設がある
- 期日を決めて合祀になる
- 親類縁者・子世代の理解を得にくい
- お線香やお花などをお供えできない施設がある
- 施設が老朽化した際の対処方法が不透明
まとめ
永代供養型の納骨堂は、新しいお墓の形として注目されています。
特に墓地用の土地が不足する都心部で増えており、承継者の不在、先祖代々のお墓の管理の難しさ、子に負担をかけたくないといった事情から、管理しやすく交通至便な納骨堂を選ぶ方が多くいらっしゃいます。
この内容が、お墓のことでお悩みの方の手がかりになれば幸いです。
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